2018年01月08日

2017.12 例会(英彦山バリエーションルート!!)

 あっ、どうもノダ・ジョーンズです。
いつの間にか年が替わってました。
チョットブログアップをサボってましたが、やっとこさの2017.12
英彦山バリエーションルート!!の巻をアップ致します。
 が、ワタクシ当日不参加のため山担N氏の例会報告をコピペで
貼付け致します。

12月3日(日)天気予報は終日晴れの予報で降水確率0%でした。
昨年は雨で中止になりましたが、今回は見事なまでのバリハイ日和の下、計画通りに実施となりました。
集合時間にはほぼ全員到着し、遅刻ゼロ、ドタキャン無しで順調な滑り出しとなり、豊前坊駐車場にも9時前ギリ到着とタイムスケジュール的にもピッタリでした。
ここで、小倉から来たU本さん、飯塚から来たK林さんとも合流しました。
今回は例会計画通りに裏英彦山道から登り、山頂から北西尾根を経て豊前坊へ下山の予定。
そして、区間を設けてランダムに先頭を交代してルートファインディングを兼ねて先導するという前例のない例会となりました。(笑)
先ずはH山さんに豊前坊から裏英彦山道入口までお願いしました。 最初は車道歩きなので楽勝です。 目の前には見事に冬枯れた鷹ノ巣山が聳え立っています。

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H山さんはS田さんと楽しくおしゃべりしながらズンズンと先導していました。
この先、明確な分岐点が2箇所、そしてどれも右に進路を取る単純なルートです。
ところが・・・・・
2つ目の分岐は薬師林道に入るのが正解なのですが、おしゃべりに夢中になり、そのまま車道を直進してしまった。
後続もH山さんを信じて車道を直進しようとしたが、分岐で
こっそりストップを掛けました。(笑)
10秒程して私達が付いて来ないのを察してか振り返るH山さん。 恥ずかしそうに薬師林道分岐まで戻ってきました。
薬師林道の分岐には写真のように案内板が置いてありますが、おしゃべりに夢中になるとそんなのも見えなくなるものです。 気をつけましょう。(笑)

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薬師林道を登り詰めた向こう側は大分県です。 鷹ノ巣山分岐を通り過ぎ(気付いてないと思う)峠を越えて少し下ると裏英彦山道入口なのですが、ここでもおしゃべりに夢中になり、そのまま通過して下って行きました。
裏英彦山道入口には目印のテープと案内板が設置してあるので地図でイメージを掴んでおくと見失う事はありません。
「やってもーた!」感いっぱいなH山さんでした。(笑)

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無事? 裏英彦山道入口に到着した私達。 次は北岳分岐までをH山さんとおしゃべりに夢中になっていたS田さんにお願いしました。 ここから本格的な山道となり、難易度は車道とは比較になりません。 真剣な表情のS田さんにU本さんと私から簡単にアドバイスを行って出発。
序盤は杉の植林の中をジグザグに進みます。 杉林にはテープや切株に置いてあるケルンがありますが、テープは全てが登山道を示すものではなく、伐採の目印の物も混在しています。
そこは踏み跡を見て判断するのですが、滅多に先頭を歩く事がないS田さんには初めての経験らしく、少々戸惑いながらも順調に高度を稼いでいました。
体力面で心配していたT西さんにとってはルートを確認しながら歩くとペースが質全的に遅くなるので丁度いいペースになったかもしれません。
急登を登り詰め、切り立った岸壁の際に出たところで南側の展望が開けました。
雲海の奥にはくじゅう連山。 その手前にはダブルメーサ地形の万年山。 その右側には涌蓋山を見る事が出来ました。

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更に東側には由布岳、鶴見岳も確認出来ました。
皆さん、ここで暫く写真撮影に熱中していました。
展望を楽しんだ後、ここから少々進んだところで北岳の分岐に到着してS田さんのお役目は終了しました。

次はケルンの谷までM尾さんが先導する事になりました。
ケルンの谷へは北岳〜中岳の中腹をトラバースする事になり、急登は無いものの、テープや踏み跡に注意しながら進まないといけません。 しかし、激晴れの冬枯れで森の中が非常に明るい上、真剣な眼差しで先導するM尾さんはルートをロストする事もなく、ケルンの谷に到着しました。

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お昼までまだ長くかかるので、ここで行動食を補給する為に暫くの間、休憩しました。

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ケルンの谷から垂水の壺までは区間は短いですが、10月にデビューしたT西さんが先導する事になりました。 ケルンの谷からは中岳方面へ登り詰める事も可能で、そこの分岐が迷い易い箇所になります。 一応、木に小さな標識があるのですが、他の木と重なると見えづらい上、少々急登なので下ばかり見ていると気付かない場合もあります。 まだ山に慣れないT西さんはそこで山頂方面に踏み込んでしまいました。

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T西さん、ドンマイ!その後は順調に垂水の壺に到着しました。
垂水の壺は岩盤を水が滴り落ちているのが名前の由来だと思いますが、岩盤を見上げると飲用には適さないのは一目瞭然でした。
垂水の壺から籠水峠までは約1時間の距離なので、ここはU本さんにお願いしました。
U本さんにとっては今回のようなルートはお手の物らしく、サクサク順調に先導していました。
倒木を跨いだり潜り抜けたり、苔むす岩場を通り抜けたりと、手付かずの自然を満喫しながら先へ進むと、人によってちょっと厄介なロープ場に到着しました。

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急斜面に緩く垂れ下がったロープを頼りに急斜面を降りてから靴幅しかない足場を注意しながらトラバースします。

ここでトラバース中にT西さんが足場を踏み誤り「ザザザー」っと斜面を滑落してしまった。
幸い、落ち葉が堆積していたのでケガもなく安心しました。 U本さんに手伝ってもらい、登山道に戻る事が出来ました。(めでたし めでたし)
その後、岩場を乗越す辺りからシャクナゲの木が見られるようになり、5月の開花時期に訪れてみるのもいいかな?と思いました。

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垂水の壺から1時間弱で籠水峠に到着しました。 ここで2回目の行動食補給の為に休憩
を取ったのですが、その最中にスズメバチが1匹偵察を兼ねて飛来し、緊張が走る場面もありました。 そして、これから登る大岩壁が目の前に迫っています。

籠水峠から大岩壁を経て南岳直下までのスペシャルステージはK柳さんにお願いしました。
籠水峠から往路を少し戻り、大岩壁に繋がる尾根に取付き、激坂を登り詰めると大岩壁に出ました。
勿論、大岩壁の先端まで行くに決まっています。(笑)

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大岩壁上部からは絶景が広がり、遠くは阿蘇山、雲仙、多良山系まで確認する事が出来ましたが、写真撮影を失念しまいした。
そして、参加者全員が大岩壁の上に立つ事が出来ました。
大岩壁を後にして、次は鹿の角に向かいます。
高度が上がるにつれ、バリハイブルーの空が近くなります。
冬枯れの森を登り詰めたところが
鹿の角でした。

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鹿の角からは北岳も視界に入るようになりました。
ここから次の鬼の舌へは南岳方面に進路を取りました。

鹿の角から鞍部に下ってからは無造作に岩が積み重なった急登が目の前に広がっていまいした。
この岩場を登りきった所が鬼の舌でした。
何が鬼の舌なのかは解明出来ませんでした。
ここまで来れば稜線までは急登一発!です。

鬼の舌から稜線までは両手両足を駆使して登らねばならず、
浮石もあるので落石にも注意しながら慎重に登らねばなりません。

全員、無事に稜線まで登りきると中岳の上宮がすぐ目の前に迫っていました。
ここからは列の成り行きで中岳山頂まではK林さんが先導することになりました。
稜線に出てから中岳山頂までは一足投の距離ですが、最後の最後が急登なので踏ん張りどころでしたが、そこでまたH山さんが笑わせてくれたので力が抜けました。(笑)

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来る度に屋根の損傷が進んでいる英彦山神宮上宮。
山頂にこの規模の社が鎮座する山は全国的に見ても大変珍しいそうです。
私達は山頂直下の広場に行き、やっとお昼になりました。
丁度、お昼の賑わいが終わった後だったので、運よくテーブル2基が空いていたので使わせて頂きました。
山頂は微風程度だったので、フリースを着る事もなく、12月とは思えない穏やかなランチタイムとなりました。 特に冬場は風の有り無しが居心地に左右されるので、今回は非常にラッキーでした。

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山頂での登頂証拠写真を撮り終えると下山開始です。
下山ルートは大好きな北西尾根です。
取付きは山頂広場の隅っこからで、北西尾根〜スキー場間はO谷さんに先導をお願いしました。 北西尾根は人々に知られる前はれっきとしたバリハイルートでしたが、数年前に山雑誌で紹介されて以来、人気のルートとなり、すっかりメジャー化してしまいました。

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広大な白骨樹の大地に聳え立つこの木は私のお気に入りで、毎回会うのが楽しみです。
でも、いつか寿命が尽きて倒れる時が訪れるのでしょう。
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下山中、解けた霜柱で泥濘んだ急斜面に難儀しながら北西尾根を下るのですが、いつの間にかロープが設置してありました。(有り難や〜)

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北西尾根で唯一の岩場には今は立派な梯子が設置されていますが、昔は足を引っ掛ける輪っかが1つだけ作ってあったトラロープが下がっているだけで、それに足を引っ掛けて上り下りしていました。 更にコース上は大人の背丈程のスズタケが生い茂り、微かな踏み跡をトレースしながらスズタケを掻き分けて歩いていました。
それが今ではその厄介だったスズタケも枯れてしまい、随分と歩き易くなりました。
登る側にとっては楽になりましたが、お山は変わりゆく姿に泣いているのかもしれませんね・・・。

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広大な尾根を落ち葉の絨毯の感触を楽しみながら下ってゆくと、再度急斜面となり、それは野鳥観察路(バードライン)が近い事を示します。 野鳥観察路に出ると進路は東に取ります。

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野鳥観察路を東に歩き、ジグザグに高度を下げると、パッと視界が広がります。
ここは鷹巣原スキー場だったススキの原っぱです。
だがしかし、降雪に備えてススキは刈られた後でした。
ここは逆光の時間帯に撮影に訪れる人が多い英彦山の人気スポットです。

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下の東屋でトイレ休憩を済ませた後は豊前坊に戻るだけです。
最後はジモッティのK林さんに先導をお願いし、
修験道の道を豊前坊まで戻ります。
この道は車が通れる程の道幅の1本道なので迷う事はありません。
丁度、日が陰って徐々に気温も下がってきて、終わりの時間が刻一刻と迫っているのを肌で感じながら歩きました。
英彦山青年の家が左に見えると15分ちょっとで順調に豊前坊まで辿り着きました。
予定通り、登って下って7時間の山行でした。

今回の山行は、今まで「ついていこう」または「連れて行ってもらう」といった主体性のないスタイルで例会に参加していた方々にとっては良い刺激になったと同時に、皆さんに裏英彦山道と北西尾根の素晴らしさを体感して頂けたと確信しております。 お疲れ様でした〜。





























posted by shizenwalk at 09:02| 2017年例会報告