10月1日(快晴)。
熊本県の阿蘇山の東側にそびえる根子岳(東峰)に登って来ました。
午前10:30。
爽やかな秋空のもと意気揚々と写真の大戸尾根登山口を出発しました。
しかしわずか2分後。メンバーの一人が阿蘇の大草原の
いたる所にばらまかれている地雷(牛糞)に足をとらわれてしまいました。
なんという不運。しかし、これからはきっと運がつくことでしょう。
我々はめげずに根子岳の中央にそびえる天狗岩を眼前に見ながら
写真のゆるやかな草原の谷を進みました。
野の花も咲いており、会話もはずみます。
しかしこの時すでに道を間違っていました。
谷ではなく、天狗岳に向かって右手の尾根を進まなければならなかったのです。
谷のゆるやかな草原の道はやがて巨大な砂防ダムに行く手を阻まれました。
我々は地雷と砂防ダムの罠にまんまと引っ掛かってしまいました。
気を取り直して正しいルートに戻りました。
正しい尾根側のルートはかなりの急斜面でした。
道は急だけどまだまだ元気です。
「元気ですか?」の問いにに体全体で答えてくれました。
徐々に眺めがよくなっていきます。
阿蘇の外輪山の風景がよく見えました。
秋らしく様々な実を目にしました。
これはあまりに可愛い実だったので口に入れてみました。
何の実か知りませんがほんのり甘かったです。
えぐみや渋みや酸味はまったく感じませんでした。
柿に似ている味だったような気がします。
Mさんに勧めてみましたが、口に入れてくれませんでした。
「こんど生まれてくる子供の顔をみるまでは死ねない」ということなのでしょう。
つるつると滑りやすい地面に苦労しながらようやく天狗岩と同じぐらいの高さまで来ました。
眼下の谷の深さと天狗岩の険しさが印象に残りました。
そこからもう一息登るとようやく頂上に着きました。
遠くの山々まで見渡すことができ、いい眺めでした。
そして山にはきれいな花もたくさん咲いていました。
伊予風露(いよふうろ)[上]と 吾木香(われもこう)[下] だそうです。
山頂で天狗岩を背景に記念撮影。
帰りは地雷を踏まないように下を見ながら慎重に歩きました。
無事に山から降りれて緊張から解放されたためか、一番気持ち良く歩けた時間でした。
登山口から車で5分ほど移動し、高森温泉館で汗を流しました。
湯から上がると日も暮れてきたので、地鶏の肉を食べて帰りました。
心も体もお腹も充実した一日でした。
R.T.