ピークは317mと低い山でしたが、切り立った崖が多く、
適度にスリルを味わえる山でした。
車を止めた駐車場には一面にヒマワリが咲いていました。
ただ、小学生の夏休みが終わった9月1日なので花も終わりかけで、
茶色の種を実らせて重そうなものが目に着きました。
それでも、これだけ集まれば綺麗だったので、
我々も両手を広げてヒマワリの真似をしての記念撮影。
まず15分ほど車道を歩いて下り、登山道を探しました。
ずいぶん狭い登山道で、近所の裏山にまでしか通じていないような
頼りない登山口でした。
すぐに可愛いお地蔵様が迎えてくれました。
中山仙境の山道には数多くのお地蔵様がありました。
臼杵の石仏が有名なように、国東半島の人は石を刻むことが好きなのでしょうか?
歩き初めて10分程度。
ちょうどこのあたりでHRYさんが水筒を左側の斜面に落としてしまいました。
落とした瞬間は、「あ、やばい、拾えなかったらどうしよう!」 と思いましたが、
実際にはなんなく回収できました。
しかし、やがて左手の斜面は徐々に断崖絶壁に変わって行きました。
さらに15分ほど歩くと、眼下に赤い屋根の教会が見えました。
山の緑の中に埋もれるようにしてある素朴な教会の感じが、なんともいえずいい感じ。
登山道を歩いている時は特に怖さを感じないのですが、
たまに振り返って、その登山道がどのような場所を通っているのかを確認すると、
断崖絶壁の上にいることに気がつきます。
写真に写っている人達は余り自分たちの立っている場所が分からないので、
幸せそうな無邪気な笑顔をこちらに向けてくれます。まさしく知らぬが仏。
このような崖の尾根の上を、森の中に入ったり出たりを繰り返しながら
しばらく進み、さてこれから本格的に登るぞ、との思いが募ってきたあたりで、
昼食となりました。まだずいぶんと余力があったので、昼食という感じでは
なかったですが、各自思い思いの場所に腰をつけ、ご飯を食べました。
やがてどこからもなく森の中にベーコンのいい匂いが漂ってきました。
その匂いの元をたどると、うまそうな一品が出来上がっていました。
出来上がったばかりの料理にご満悦のTKNさん。
手早かったですね。今度は私も何か作ろうかなと思いました。
腹ごしらえをして、登り始めると今度は背後に海が見えてきました。
国東半島の北側の海のはず。自信なし。
非常に狭い尾根の上で両手を広げたポーズで決めてみました。
写真では両側の崖が急なことが全くわからないので
なぜこのポーズなのかさっぱりわからないと思うのですが
おそらく本人たちは空を飛んでいるつもり。私にはわかります。
AKKさんの一眼レフのカメラでは飛んでいるように見えるといいですね。
この場所からもう少し登ると、無明橋が現われました。
事前に写真から想像してたよりも小ぶりでした。
しかしこの橋の左手が断崖絶壁なので、それなりの恐怖感を味わえました。
これが今回の最後の登りでした。
ひとしきり山頂からの眺めを楽しんだところで記念撮影。
その全員での記念撮影が終わった直後、KYさんがザックの中に手を突っ込んで
ごそごそと何かを探していたかと思いきや、やおらサングラスを取り出し、
サングラス姿で記念撮影をして欲しいと申し出ました。
そしてKYさんは自身の一眼レフのカメラを私に渡すと、そのカメラに向かって
びしっとヤンキーのような蟹股のポーズを決めてくれました。
なぜか山に囲まれた風景の中に1人たたずむ健康的なヤンキーの写真がとれてしまいました。
不思議な組み合わせの写真をここでお見せしたいのですが、
かわりに山頂付近にあった草の穂で我慢して下さい。
見たい方は会員の写真共有サイトの方をご覧くださいね。
山頂を下り始めてからしばらくは、細い尾根の上の道が続きました。
その尾根を左に折れて下り始めると、巨大な岩をくり抜いたような場所がありました。
なんか世間で悪いことをしたらここに逃げ込もうと秘かに思うほど、
雨の降り込まない広いスペースがそこにありました。
車道に出たところで、無事に降りてこれて良かったね、ハイタッチをしました。
朝はどことなく元気のないように見えたヒマワリでしたが、
昼間の日光の下では、とても元気よく見えました。
早朝の気温の低さや、山頂の草の穂を見ると秋を感じたのですが、
昼間はまだまだ夏のようです。夏にやり残したことがある人はまだ間に合うかもしれません。
私は、今年、まだ海で泳いでいないので、次週の島のキャンプで泳ぐとしますかね。
by R.T.