3泊4日の行程で高知県の四万十川に行って来ました。
四万十川はとにかくでかく、清流というイメージとは違っていました。
逆風が吹くと上流にカヌーを持っていかれるほど静かな川でした。
2回ほど沈下橋から飛び込み、10匹ほど捕まえた川エビを食べ、
静かな暗闇の河原で満点の星空を眺め、少しだけ心を綺麗にして
帰ってくることができました。

0日目:7/29日(金)
福岡(18:30発)→臼杵港(大分県)→ フェリー →
→ 八幡浜(愛媛県) → 江川崎(高知県)のカヌー館(27:30(3:30)着)
1日目:7/30日(土)
江川崎(高知県)のカヌー館(10:00発) → 鵜の江(16:00着)でキャンプ
2日目:7/31日(日)
鵜の江(10:00発) → 中村市の四万十川橋(15:30着) → 市街で湯と食事
→四万十の支流の黒尊川の上流に移動(23:00着)→キャンプ
3日目:8/1日(月)
黒尊川の上流(11:00発)→四国の山脈え→宇和島市市街でうどん→
三崎港(愛媛県)→フェリー → 佐賀関(大分県) → 福岡(21:00着)

出発地点のカヌー館(高知県の江川崎)。四万十川の中流域にある。
深夜に到着した時はわからなかったが、しっかりした建物と広い敷地。
今年初夏に来た台風の時はこのあたり一面に水が流れていたそうです。
移動疲れと眠不足でしたが、カヌーを準備すると気持ちがシャキッとします。

30代の男性3人でゆっくりと漕ぎだします。全員2人艇に1人乗りなので気楽です。
天気も上々。気分も上々。

1時間半ほど漕ぐと黒尊川という支流が流れこんでました。
結局この支流の流れが最も綺麗な流れでした。
泳いだり釣りしたり、岩から飛び込んだりして遊びました。

四万十川らしい沈下橋。想像よりもずいぶん立派で大きな橋でした。
ただ車がこの上を通るのをみるとちょっと頼りなさを感じます。
お昼はこの橋のたもとで親子丼を食べました。ちょっと甘めだが、まあまあ。

そこから少し下ると水の流れをほとんど感じない場所がだんだん増えてきました。
まるで湖面のような感じ。漕がないと前に進まないのは疲れます。

3時くらい。いい加減疲れたので橋の近くでねっ転がって休憩。
日影がないので休憩してもけだるい感じが続きます。
川下り初日はここから1時間ほど下ったところにある
鵜の江の沈下橋の近くの河原でテントを張ってキャンプ。
飯はスパゲティの超大盛りと川エビの油で揚げたものとビールとつまみ。
近くに明かりがないので星が最高に綺麗でした。
久しぶりに星座を探しましたが、星が多すぎてどれがどれかわからなくなりました。
結局、夏の大三角形すら3人の合意が得られませんでした。
それほど星が多かった。
朝から鵜の沈下橋で飛び込みを2回しました。
僕らは川上の方に向かってジャンプしましたが、
逆の川下方向には親子が飛び込みにチャレンジしていました。
父親が先に飛び込み、3年生くらいの子供が橋の上に取り残されていました。
川の中から父親が「お父さんがいるから安心しておいで!!」と何度も叫んでしましたが、
子供はなかなかジャンプできませんでした。微笑ましい風景でした。
どうなるのかその親子を観察していたかったのですが、
前方の淀みできな魚が盛んに跳ねている場所があったので、橋から漕ぎ出しました。
その場所に行ってみると20cm近い比較的大きな川魚が盛んにジャンプしてました。
不思議な光景でした。

2日目は観光の船に5回ほど合いました。
カヌーの方にカメラを向けているようだったので、手を振ると
向こうの客も手を振ってくれました。少しだけ連帯感を感じました。

比較的大きな瀬の直前でカヌーを止め休憩。潜ってみると大量の川エビを発見。
20匹ほどのエビが採れました。ガスをカヌーに乗せるのを忘れたので、
昼食は温めないレトルトカレーとご飯。熱い夏の昼は温めなくてもそこそこ旨かった。
ただ、ガスを忘れた私は1分ほど糾弾されてしまった。でも、でも美味しかったアルヨ。

昼ごはんを食べた瀬を過ぎると、もうほとんど流れを感じませんでした。
延々と腕の力を使って前へ漕ぐ作業が続きました。皆無口になります。
そして徐々に海に近くなるからか、風も逆風に変わり、さらにつらい状況に。
手を休めると徐々に上流の方に向かうような時もありました。
休むとそれは後退を意味するという状況はつらかった。
川で漁をしている場面を初めてみたような気がします。
この辺から徐々に川幅が広く浅くなってきたように思います。
ゴールはここから一時間ほど漕いだ所にある大きな赤い四万十川橋。

橋から30分ほど歩いて中村氏の駅に徒歩で行き、出発地点の鵜の江まで
バスで戻り車をとりに帰りました。カヌーを3台車に積み、
風呂に入ってカツオのたたき定食とビールを頂きました。
うまかった。
ただ風呂の肩を打つ流れとジェット水流が異常に強く、痛みを覚え体が吹っ飛ばされるほどでした。
そして写真の「たっすいがは、いかん」は「酒に弱いのはいかん!」という意味らしく、
風呂の異常な水流の強さとアルコールに対する考え方から
高知人の気性が多少はわかったような気がしました。

その夜は四万十川の支流の黒尊川の上流まで移動してテントを張り
昼間に捕まえた約20匹のエビをつまみにまたビールを飲みました。

朝から黒尊川を見たのですが本当に綺麗な水でした。
めちゃくちゃ冷たいのを我慢して5分ほど泳いだのですが
この写真の「あまご」が実際に泳いでいるのが見えました。

帰りは黒尊川の上流に向かって狭い山道を車をひたすら走り、
四国山脈の一部を超えて宇和島市に抜け、うどんを食べて、
九州に一番近い三崎港からフェリーに乗りました。

中学生の頃から椎名誠や野田知佑の本を読んで行きたいと思っていた
四万十川をようやく下ることができた。
今度はもう少し流れのあるはずの上流の方を下ってみたい。